2016/06/29
加齢臭なんて名前をつけて
花の香りは洗剤や石鹸からくる
あの強い香りではありません
ババさんのバラが庭中満開の時でも
1本の夜香木の香りでかき消される
爽やかな夏みかんの花の香りですら
バラの花の香りを消してしまう
ジジさんは脂性ではありません
汗をかいたら自分で風呂を沸かして入っている
肌着は毎日替えているし、いや脱がされている
歯槽膿漏もないし、いやちょっとある
にんにくは食べないし
タバコも吸わないし
タバコを吸いたての若者が側を通ると今吸ったなとわかるし
庭の雑草の香りもわかる
3食は一汁一菜~二菜で静かな食事をしている
どこから匂いが出るのか
脱いだ下着やパジャマはそのまま洗濯機へ
家中ラベンダーやどくだみがやたらと吊るされている
「加齢臭」という言葉は気に食わない
老人臭なら多少わかるが
加齢臭と名付けるのはやりすぎだ
石鹸はおろか洗剤まで香料を入れいる
衣服まで香料を含ませている
仕事中の円管服(つなぎ)からも香りがするが
仕事中は汗の臭いの方が馬力が出る
女も男も強烈な香りに包まれ
発情臭まで殺してしまい
メスやオスの匂いがしない
昔から化学物質は体に入れるなと言われている
DNAを次に受け継ぐ若者が香料の世界の中にいるようだ
昔のように清潔さを連想させる固形石鹸の香りが好きだ
むかし、神様が発情期の回数を決めるために動物を集めた
初めに元気のいいねずみが前に出た
ねずみ:「神様、何回頂けるのでしょうか」
神様:「お前は、年に12回だ」
続いて牛が
牛:「何回頂けるのでしょうか
神様:「お前は、年に2回だ」
牛:なにィ、あんな小さいねずみが12回で、なんで俺が2回だ?
と暴れて神様の衣を汚した
機嫌の悪い神の前に恐る恐る出た人間は
人間:「あのー 何回頂けるのでしょか」
神様:「勝手にせい!」
幸運にも「年中発情期」になったのだから
大事にしなければ